群馬にて増田明夫氏が製作する"Water Road Guitars"は、"音、弾きやすさ、デザインへのこだわり"を概念にオンリーワンのカスタムを製作しています。フィンガーピッキングに特化したギターを追求、極上マテリアルを最大限に活かしたあふれる倍音と美事な象嵌、稀代の天才が造り出す日本が誇るルシアーギターです。本器は、”Deep Arte Cutaway Fan Fret Jacaranda“。人気の41cmセミ・ジャンボモデルを基に、マルチスケールとなるファンフレットを採用した1本。6弦側がバリトンギターのスケールになっており、6弦側が26.3インチ/668.0mm、1弦側が25.5インチ/647.7mmのミディアムゲージ仕様になってます。トップにはベアクロウ杢が浮き上がる極上のベアクロウジャーマンスプルース、サイド&バックには黒々した柾目杢をセンターにしっかりと配した極上のオールドグロウスハカランダを贅沢に使用。ホンジュラスマホガニーネック、ハカランダ指板&ブリッジ、ハカランダヘッドプレート&ヘッドバックプレート、ハカランダバインディング、ハカランダロゼッタ、ゴールドゴトー510H.A.P.Aペグ、ゴールドフレット、クリアピックガード、トップ&バック&ロゼッタ&ピンドットに配されたディクロラムインレイ、カッタウェイボディ。重厚で迫力の音量と低音。それに併せ持つは低音から高音まで、しっかりとサスティンの効いたロングトーン。ギタリストが弾きやすいと感じるレスポンスを持つウォーターロードギターですが本器も違わずで、神経質に弾かずとも極上のトーンがしっかりと響き渡ってくれます。また、マルチスケールの最大の特徴ともなる低音弦側のロングスケール(バリトンスケール)ですが、通常スケールでの5,6弦はレギュラーチューニングでも弦テンションを損ないやすく、張りが乏しいため音像やサスティンも損ないやすいですが、本器では低音弦側のスケールを伸ばし太い弦を貼ることでそのウィークポイントをカバーします。さらにはフィンガープレイヤーではおなじみのドロップチューニングにおいてもその恩恵は大きく、メロディのみならず全音域においてしっかりと音像の存在感とサスティンをサポートしてくれます。ファンフレットは見た目のかっこよさもポイントですが、意外と弾いてみると違和感少なく弾け、すぐに馴染んでいただけると思います。愛でてよし弾いてよしの日本が誇るベテラン製作家増田明夫氏渾身の1本。バック面に一部割れ修理痕が確認できますが、内部に補強が加えられ、塗装も含め丁寧にリペアが施されております。その他僅かな使用感は感じられますが、全体的にとても美しい外観を保っております。演奏性もよく整えられており充分に弾きやすい状態です。日本製オリジナルハードケース(マスタードイエロー&ブラウンベルトライン)が付属します。
