Martin000-28 *1949

1949年製の000-28入荷。ボディのコンディションも非常に良い美品で、ヴィンテージらしい乾いた質感とブラジリアンらしい艶が美しい1本。

 

トップ材は美しい杢目のシトカスプルース、サイドバック材は柾目のブラジリアンローズウッド。ブラジリアンローズはプレーンな杢目ですがこの年代特有のストレートなグレインで、サイドはやや赤味のある良質な材料が使われております。

 

ピックガードはオリジナルが程度良く残っており、ペグはクルーソンタイプの恐らく80年代の日本製の物に交換済み。ナット、サドル、ブリッジピン、フレットも交換済みです。

 

とても力強く、1音1音の音の太さと密度がある個体。50年代のモデル程音色が硬すぎることも無く、丸くふっくらとした太いトーンでウッディに鳴ってくれています。肉厚な三角ネックですが演奏性は良く、力強さと音の太さはこの年代ならではの魅力です。

 

ボディにはクラックの補修歴がなく非常にクリーンなコンディション。塗装は部分部分にオーバーラッカーされておりますが、綺麗に補修されており変な違和感はありません。セットアップは万全で、ネックアングル良くストレートで、12F上で6弦側が約2.5mm、1弦側で約1.9mmとなっております。

 

ハードケースは非純正の近年物の既製品で、ややオーバーサイズとなっておりますので内部に詰め物が必要です。

 

全体的に見て、年代の割には程度の良い個体。40年代後期のノンスキャロップらしい、太くウッディなトーンを体感して頂ける1本です。

 

 

トップ：シトカスプルース

サイド＆バック：ブラジリアンローズウッド

ネック：マホガニー

指板：エボニー

ブリッジ：エボニー

ナット幅：約42.5mm

スケール：約632.5mm

ケース：非純正ハードケース